事実を一つひとつ列挙していくと、国家が実行しているのは、単なる「事態の悪化を放置すること」ではなく、真の意味での「行政的な妨害工作」戦略であることが見えてくる。
具体例:
2026年10月17日のデモに先立つ動き:
パリ警視庁は、デモのルートを決定するまでに約72時間を要した(通常は約30分から1時間)。
このルートが主催者に伝えられたのは、イベント前日になってからだった。しかも、解散地点として新たにクリシー広場が指定されていた。
このルートは、数十年にわたりパリで伝統的に使用されてきた2つのルートとは異なるものだった。
治安維持部隊の配置は、機動隊(CRS)の隊員自身の見解によれば、規模が不十分だった。「配置された部隊の規模は不十分だったと思う。こうした集会の規模を正しく把握できていなかったのではないか。人員もかなり不足していた……」(FranceInfoが伝えた証言)
2026年10月17日のデモ中:
今朝公開されたMediapartの調査報道により、デモ全体の規模に及ぶ最初の暴力行為は、デモ参加者ではなく、BRAV-M(パリ警視庁の機動治安部隊)の警察官によって行われたことが確認された。
パリおよび複数の都市、とりわけリモージュでは、破壊行為や略奪が発生していたにもかかわらず、数十人の機動隊員が車両に乗ったまま、動かずに待機している姿が目撃された。リモージュでは、市庁舎への放火もその一例である。
パリのある商店経営者は、警察に電話して助けを求めようとしたものの、電話に出た警察官から「自分たちにはどうすることもできない」と返答されたと証言している。
2026年10月17日のデモ後:
Mediapartは調査報道の中で、ある地方情報担当警察官と同僚たちとの間で交わされた通信内容を明らかにした。その中には、次のような発言が含まれていた。「客観的に見て、地方情報部門(RT)の誰もが事実に反すると考えているにもかかわらず、LFI(不服従のフランス)がこの運動の背後にいると、文字どおり書くよう指示されるのだから……」
国家は、2026年10月17日に拘束されたすべての人々を対象に、「迅速司法手続き」を導入した。一部では、10月17日は「第五共和政の歴史上、これまでで最も多くの逮捕・拘束が行われた日」だったと指摘されている。
国家は警察への連帯を表明し、デモ中に負傷した警察官や憲兵の人数を強調している。一方で、デモ参加者の失明や身体の切断を伴う重傷、さらには2026年10月17日のデモ中に亡くなった人物については、何の言及もなく、人数などの統計も一切公表していない。
死亡した人物の家族は、6日が経過した時点でも、検死がまったく行われておらず、2026年10月17日のデモに参加していた身内の死の経緯を明らかにするための国家側の努力も完全に欠如しているとして、深い遺憾の意を表明した。こうした調査努力の欠如は、先述した迅速司法手続きが進められているのと同じ政治的局面で起きている。
ランスの検察官は、LFI所属の国民議会議員アンソニー・スミスが問いただした人物について、「治安維持任務の一環として発煙手榴弾を投げていた」私服警察官だったと認めた。この人物は、学校封鎖の最中、現場が平穏かつ平和的な状況にあったにもかかわらず、学校周辺で高校生たちに向けて投石している姿を目撃されていた。
2026年10月24日のデモに先立つ動き:
国家機関は当初、主催者が2026年10月22日にパリ警視庁へ届け出た内容どおり、2026年10月24日のデモとそのルートを正式に承認し、その承認には署名も付されていた。
ところが翌日の午後、パリ警視庁はこの承認を撤回した。これは、「今週土曜日に、正当性のない人物たちが主催するあらゆるデモを禁止したい」と望んだ共和国大統領の指示によるものだった。
主催者は緊急に国務院へ不服申し立てを行った。国務院は最終的に同日夕方、共和国大統領にはデモを禁止するか否かを決定する法的権限がないとの判断を下した。
夜の初め、デモ開始まで20時間を切った時点で、パリ警視庁は別のデモルートを提示した。
10月22日に正式承認された当初のルート沿いにある商店は、略奪の試みに備えるため、ショーウィンドウを厳重に防護し、必要な装備を整える努力をすでに行っていた。しかし、ルートの変更によって、すべての商店が不意を突かれることになった。とりわけ、Boulevard des Maréchaux沿いの商店主たちは、自分たちでは対処できる装備も準備もない暴力行為が発生することを懸念している(BFMTVが伝えた証言による)。
こうした混乱を意図的に引き起こすことで、国家は一連の出来事についての言説を完全に掌握することができる。社会運動が平穏に行われれば、国家は自らが適切な措置を講じたと誇示できる。反対に、暴力が発生すれば、その責任はデモ参加者や主催者に押しつけられ、国家は市民が引き起こした暴力の被害者として振る舞うことができる。
しかし、主催者、労働組合、商店主たちが自ら準備や調整を行うための時間を確保することは、都市部における暴力を抑制するうえで極めて重要な要素である。
主催者が編成する警備担当チームは、デモの秩序維持体制において最前線を担う。彼らは、デモを警戒・監視する機動隊(CRS)を介入させることなく、現場で発生する逸脱行為や混乱に対処するからである。
さらに、商店主たちも事前に情報を得ていれば、デモに先立って、可能な範囲で自分たちの店舗を守るための準備を整えることができる。
国家は、こうしたデモの禁止の試みや、組織運営上の条件の変更を、いずれも直前になって実施している。それが社会運動の円滑な進行において、時間と組織的な準備が果たす役割を十分に理解したうえで行われていることは明らかである。
つまり国家は、その重要性を承知しながら、あえてそれを損なう行為に及んでいるのである。